2005年03月11日

船のあれこれ。

ガマ提督のお話をするまえに、
大航海時代に活躍した船のあれこれについて
少しだけ触れようと思います。
これはちょっと資料が少ないので
想像の部分がたくさんなのであんまりアテにしないでください。
(ガマ提督のお話はすごーく長くなりそうです。初の前後編になるかも。)
ガマ提督のお話をするまえに、
大航海時代に活躍した船のあれこれについて
少しだけ触れようと思います。
これはちょっと資料が少ないので
想像の部分がたくさんなのであんまりアテにしないでください。
(ガマ提督のお話はすごーく長くなりそうです。初の前後編になるかも。)

まず大航海以前にヨーロッパには
北(北海、バルト海など):ゴグ(ゴックとも)
南(イベリアや地中海):ラウンド・シップ
この2種類の船があったのでした。

まずはゴグ。
北ヨーロッパで船と言えばヴァイキング船なんだけど
その系統を受け継ぐ船で「クリンカー造り」と呼ばれる
造りになっていたのです。
(クリンカーあたりが受け継いだ証拠みたい)
「クリンカー造り」とは板を重ねるように張り合わせていく造りで
簡単にイメージしてもらえば「かわらの屋根」みたいな感じに
板を張り合わせて作った船です。
重ねて作るので丈夫なんだけど、その分木材はたくさん消費しました。
このゴグは特にハンザ・ゴグと呼ばれることもありました。
ハンザ、とはハンブルグ(ドイツね)を中心とした商業同盟「ハンザ同盟」の
代表の船だったことに由来します。
代表的なスペックは
全長は30メートル 幅8メートル。
総重量は100トン〜200トンくらいが一般的です。
中央にマストが1本、帆は横帆。
舵は船尾中央舵。船尾の中央に1つ板があってカキカキして旋廻します。
(みなさんが普通に舵が付いているところと想像しているとこです)

次にラウンド・シップ。
これは南の地中海あたりで使われた船です。
名前の通り、ずんぐりむっくりなまるっこい船だったそうです。
ゴグと違って、外板は「カーヴェル造り」
「クリンカー造り」がかわら屋根ならば、
「カーヴェル造り」は廊下の板張りみたいなイメージです。
つまり、板と重ねるのではなく並べて作ったのです。
これの有利な点は「クリンカー造り」より幾分か大きく船が作れる点かな。
マストは2本で、帆は縦帆、
ラティーン・セール(大三角帆)なんてカッコイイ呼び方もあったりする。
舵は舷側舵。
つまり船の船尾の両端に各1枚つつ板にょろって出してそれをカキカキして
舵を切っていたんだと・・・船尾の1つの方が便利なのに?なんでだろう?

さて、もう一つ、大航海時代以前の船を紹介するのですが、
これを完全に以前としたくなかったの。
理由はエンリケ航海王子の時代、彼らと共に前半のアフリカ沿岸探検を
支えたのが、このカラベル船だったのだから。
元々はポルトガル沿岸の漁船として活躍していたみたいです。

このカラベル船の特徴は
・小型で軽快
・幅に比べ全長が長い
・3本マストにラティーン・セール
・船尾中央舵

この特徴がアフリカの探検にピッタリだったみたいなんです。
小型で軽快であるため自然と喫水も浅くなります。
沿岸探検での天敵、座礁の危険が減少し
幅の狭さやラティーン・セールは
ラスパルマスあたりを航海した人ならわかると思うんだけど、
風も、カナリア海流も北から南へ流れているので、
行きはともかく帰りは向かい風に有利な縦帆、そして幅が狭いために海流
の影響も少ない。
最後の船尾中央舵は、そっちの方が旋廻がいいから・・・
と、大航海時代前半の探検にはピッタリの船だったのですよ!奥さん!
ゲーム中では、キャラベルクラスの船がそれに当たるかな?

カラック船の登場!
それは必然であった・・・
何がって?
どんどん探検が進めば、遠くに行かなければダメになるでしょ。
そしたら、カラベル船の容量では足りなくなってしまったのです。
一部、エンリケ航海王子とそのブレーンが考えたなんて説もあるみたいですけど
本当かなぁ?
さて特徴です。
舵はゴグの船尾中央舵を。
船体の雰囲気はラウンド・シップのふっくらさを取り入れて容量拡大に
マストは長距離航海のために前の2本が横帆、
後ろ1本が沿岸で細やかな航海できるようにと縦帆を採用しています。
それ以外にバウスプリット(よく判らない人はゲームで調べてネ)
船首から突き出している棒に横帆をくっつけて推進力の足しにしました。
そして最大の特徴は、船尾楼の発達です。
船尾楼って言うのは甲板の前とか後ろの方ににょこってお家みたいな
建物を建てて、容量upをはかった・・・そーいうやつです。
これもイメージできなければゲーム中に登場してるので
覗いてみてくださいね。

大きさなんですけど、コレが100トン前後から1000トン超まで
種類なんかも様々で一様にいえなかったりするのです。
それも特徴といえばそうなんですけど・・・
それはガレオン船とかにも当てはまるし・・・
とにかくいろいろな種類が作られて
たとえば、コロン提督のサンタ・マリア号とかガマ提督の艦隊には3隻ほど
配備されていたりとか、大航海時代の前半〜中盤を支えた船です。
ゲーム中で言えば商船キャラックあたりから、
大型のキャラック・キャラベルって感じでしょうかねぇ。

そしてガレオン船へ
このガレオンはそのまんま、カラックの後継です。
名前の由来はカラックの特徴+ガレーの戦闘力合わせた感じィ〜ってやつです。
航海の目的が探検から侵略に変わりつつあったため、
船もしっかりとした武装が必要となったために生まれました。
最初はカラックを大型化して大砲一杯積めばいいじゃーんってことになったそうですけど
それじゃあ、復元力(船が傾いたとき戻ろうとする力)が弱くなっちゃって
不安定すぎるっ!と言うことで
ガレオンが生まれました。
船楼は低くしてそれでいて戦闘力も損なわないようにと
スペインが最初に作ったそうですけど、ポルトガル、イギリス、フランスと
次々と開発に成功して、またその基本能力がよかったのか
大砲など取り外して、商業用としても利用されたりしました。

ここでちょっこっとガレー船。
ガレー船って言うのは、オールが付いてて(ムカデのごとく)
えいほっえっほって感じで漕いで進む船のことです。
地中海で古くから(どのくらいって言うとエジプトでファラオが居たくらい?)
使われていた船です。
大航海時代ではガレーの特徴を色濃く残しつつ帆走能力も加えた、
ガレアス船というもの登場しました。
帆船にガレーの戦闘力がガレオン、
ガレーに帆船の帆の能力を、ってのがガレアス船って思ってもらえればいいかな。

そして時代は戦列艦へ
ガレオンをそのままゴツくしたのが、この戦列艦です。
ガレオンとの相違点は
・マストが3本から4本に
・より船楼は低く
・戦闘甲板の強化
などが上げられます。
名前の由来は列を組んで砲撃する艦・・・列って戦う艦・・・戦列艦?
って感じです。
しかし凶悪な戦闘力と引き換えにスピードを犠牲にしてしまいました。
そこに高速艦の代表としてフリゲート艦が
また、元石炭輸送船であった頑丈な輸送船っといった色が強いバーグ船
なんかが登場します。

そして、帆船にとっては重大な事件・・・
蒸気船の誕生を迎えることになります。

蒸気船と張り合った船、クリッパー
すでに大航海時代と呼べるような時代ではなくなってきたころ、
1820年にアメリカで誕生した、快速船クリッパー
すべての力を速力あっぷに注いでいただけのことはあり、
風の状態さえよければ、蒸気船よりも早く航行することができました。
アジアからヨーロッパへお茶を運んだ「ティー・クリッパー」が一番有名かもですね。
そしてこの、ティークリッパーのレース(中国からイギリスまでの速さを競う)
ティー・レースはイギリスの人を熱狂させたと聞きます。
そう、帆船もまだまだできるさっ!
蒸気やろうにゃ負けないぜっ!
とがんばっていたクリッパーくん達にそれは衝撃でした。
1869年スエズ運河の開通。
風力に頼る、帆船たちはスエズを利用することはできません。
喜望峰とスエズ利用との時間短縮は
どれだけがんばっても埋める事の出来ない、大きな差でした。

こうして帆船の時代は終わりを告げたのでした。
posted by ムササビ at 11:53| 静岡 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | 歴史などの知識ネタ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
すごい。相変わらず文章うまいね〜
読み入って一気に読んでしまいました。。
帆船の敗北って運河の開通なんかが大きな原因だったのね〜 がってん。
今度から公開中の手持ち無沙汰な時にズームアップして船眺めてみます♪
Posted by フィオ at 2005年03月11日 13:41
<フィオさん
なかなか資料も少ないし
だいぶ想像も入ってたりするのですが

一気に読んでもらえてよかったです ^^
次の歴史そこはガマ提督がんばります〜
Posted by クレイス at 2005年03月12日 01:52
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