2005年08月12日

妄想!スカンジナビアの昔話。

えーと スカンジナビアの昔話を聞いてから
ずーっとやりたくって
コツコツと書き続けて 完成してみたっぽいので
さくっと載せてしま賞w (ホッホッホッ

というわけでクレイスが勝手に脚色してみました。
勝手に名前使わせてもらうぜぃ はっはっはぁー
出演者さんごめんなさい。


ドボン・・・
重たい何かが水に落ちる音。
甲板に残された、指輪。
私の指にはめらられた、甲板の物と同じ指輪が、
コロリ・・・、指から滑り落ちる。
二つの指輪が甲板で寄り添う。
そして・・・
私の体は海につなぎとめられた。。

--
ストックホルムでは最近、幽霊船を見たという報告が後を絶たなかった。
出航所の役人たちはその噂の多さに調査隊を作り調べることにしたのだった。
--

「船長〜。クレイス船長〜。」
船員たちが情けない声を上げ始めた。
無理も無い・・・
幽霊船の探索などという気味の悪い仕事のうえ
こんな濃い霧まで出るなんて
たしかにここいらは霧は多い地方だが
こんなに濃いのは珍しかった。
「船長!帰りやしょう。みんな気味悪がってて仕事になりやせんや。」
「たしかに・・そうだな。 ワシも気味が悪い・・・」
船員もびひって仕事にならないのも事実だったが
それ以上に誰もがもう帰りたかった。
それにこれ以上、霧が濃くなれば帰ることすら難しくなる。
「よし!野郎ども、帰るぞ!後すこしすりゃぁ あったかい飯と酒だ!」
「おおー!!」
船にすこしだけ明るい雰囲気が戻った・・・・
その時だった・・・

「船長!正面に影・・・・船影だ!」
わっと船の中が慌しくなった。
なぜ誰も気づかなかったのか・・・と思うくらい接近している。
そう・・まるでその場にうきあがってきたかのようだった。
しかも、相手の船は今まで見たことないくらいデカイ・・・
あんなのにぶつかったらこの船が木っ端微塵にくだけてしまうだろう。
今まで見たことな・・い・・・?
誰もが嫌な予感・・・まったく同じことが頭をよぎった。
もしかして噂の幽霊船ではなかろうか・・・
ということである。
しかし、それを口にするゆとりを船員たちに与えてくれるほど
状況はぬるくはなかった。
もう視界いっぱいに船は迫っていた。
まるでお互いが引き合うかのように
あっというまに船同士がその距離を縮めていく。
ぶつかるっ
「全員!衝撃にそなえろー!ぶつかるぞ!何かにつかま・・」
クレイスがすべてを言い終わる間もなく・・
船同士が重なり合った。

クレイスは船同士がぶつかる衝撃も轟音も耳に入らなかった。
脳みそが勝手に生きることを諦めていた。
(ああ・・・短い生涯だったなぁ〜。あいつは娘を幸せにしてくれるだろうか・・・)
「船長!」
(そーいえば床下に隠した金貨はどうなるのかなー・・・)
「船長ってば!」
(まだ飲んでない秘蔵のワイン・・・苦労してブルゴーニュ地方から持ってきたのになー)
「おりゃぁ!船長!勝手にトリップすんなや!」
ゴチ!
船員の一人に頭を殴られてクレイスは夢想世界から帰還してきた。
「・・・いってぇぇぇぇぇ!何すんじゃワレ!!  ってあれ?」
船は沈んではいなかった。
傷すらついてはいない・・・
しかし状況はすごいことになっていた。
例の相手の船のお腹にどでかい大穴。
まるで自分の船がラム付きで突撃したかのようだ。
そこに突き刺さる自船は損傷は軽微に見える。
原因も推測できた。
相手の船がボロボロで浮いているのが不思議なくらいだ
木も腐っていて風が吹くだけでも崩れそうな様子。
まるでというか・・まんま幽霊船である。
「一体どうなってるんだ?っていうかなんなんだ?この船は・・・」
クレイスは首をかしげる、もちろん誰一人としてこの問いの答えはもっては居なかった。
「やっぱり例の幽霊船じゃねぇでしょうかねぇ」
「こんなのが漂ってちゃぁ 幽霊船で思っても不思議はねぇゃ」
船員たちはすでに正気にもどっていて、とはいっても混乱していたし状況は
つかめていない感じだったが、口々に囁きあっている。
どうやら向こうの世界に旅立ったのはクレイスだけだったようだ。
---
「悪魔の呪いを受けた私は決して死ぬことはできない。
ただこうして海の上をさすらい続ける運命だ。
上陸が許されるのは7年に1度きり。
上陸したそのときに永遠の愛を誓ってくれる女性とめぐり合えたら
この呪いも解けるのだが・・・。」
---
ふいに船上にそんな声が響いた。
重く静かに・・・そして不気味に・・・
そしてヤツは甲板の上にスっと現れたのだった。

「あんた・・・だれ?」
金色に近い頭髪に、スッとした体型
身長はそれほどでもない。
男とも女ともとれる整った顔にメガネが張り付いていた。
そんな普通っぽいのがナチュラルな感じで現れてものだから
「誰って・・・名前はミャウって言うんだけどねー。
一応、この船の、まぁ俗に言う幽霊船長ってやつ?それっぽいでしょ。」
クレイスはじめ、甲板に居る全員が首を横に
フルフルフルフルフルフルフルフル・・・
と一斉に振った。
「確かに不審な登場だったけど・・・その普通の顔で幽霊っつわれてもなー。」
クレイスがポソリと感想を延べる。
「普通っぽいって・・・・(怒)。ちょっとそこの君は船長? こっちおいで。」
その自称幽霊船長ミャウはクレイスを指名し
クレイスを伴ない(拉致?)船室まで消えて・・・

ドカ!バキ!グシャ!メキョ!
ギャァァァァァァ!!!(推測するにクレイスの悲鳴)
パカ!モキャ!メキャ!バシュ!
・・・
チーン・・・
・・・
船員一同「・・・・・・・・・・・。」

(数十分後)
クレイスと幽霊船長ミャウが船室から戻ってきた。
(今、うちの船長とどっちが幽霊だって聞かれたらうちの船長のが幽霊っぽいよなー・・)
誰一人欠けることなく、船員達は皆でそう思った。
幽霊船長ミャウは船員たちに向かって
「えーとクレイス船長は私が幽霊船長だって
しっかり説明したらわかってくれたから(にっこり)。」
(うそだー!)
また誰一人欠けることなく、船員達は皆でそう思った。
「んで、丁度7日後が7年目なのね。
クレイス船長は私の船の財宝を譲るってことで
呪いを解く協力をしてくれることになったの。」
(ぜってーうそだー!)
またまた誰一人欠けることなく、船員達は皆でそう思った。
そんな船員たちの胸中を知ってか知らずか・・・
まぁそんなことは些細なことなんだろうけど
幽霊船長ミャウはクレイスの方に向き直り
「いい! アンタの娘だっけ?ちゃんと連れてくりゃー
お宝渡すってんだから、ちゃんと連れて来なさい。夕方に桟橋んとこね、ok?」
クレイスはまるで壊れたおもちゃのように首をガクガクと縦に振った。
「よし! じゃあさっさと港に戻りなさい!」
幽霊船長ミャウがそう言いい終わるか
その(幽霊船長ミャウが言うには幽霊船)船は跡形も無く消え・・・
あれだけ深かった霧は晴れていた。
ストックホルムの影が遠くに見えていた。

「エラベ。」
声は私の前に居る彼にせまっていた、どれでも不正解になる選択を。
彼は答えを出せずに居る。
「カネか?・・・メイセイか?・・・ソレともアイか?」
私は彼がその答えを選べはしないということを知っている。
誰よりも一緒に居た相手だから。
だから私は、自分の指から、それを引き抜くと甲板に落とした。
カロン・・・
軽く乾いた音。
そして彼が驚いたり、止めたりする暇すら与えず
甲板を走り・・・
ドボン!
暗く深い海へと沈んでいく・・・。
(私の耳にはその水音は届いていたのかなぁ)
これは夢なのか、現実なのか・・・
(また・・・これは夢、最近よく見る夢じゃない・・・)
ぼんやりとする頭で考えている自分が暖炉の前の長椅子に
横になっていると認識している。
今までの甲板に吹く冷たい風も耳に残っていた波の音も
ぜんぶまどろんで溶けていく。
そんなぼんやりとした空気が吹き飛んだ。
バーン!
まるで強盗かなにかが来たみたいに乱暴に自宅のドアが開けられた。
しかしそこには野党やら強盗やらではなく戸口には自分の父親のクレイスが立っていた。

クレイスはストックホルムの我が家に帰り着くなり
自分の娘を呼びつけたてこう言った。
「ルクハ!すまないがモナカくんとの婚約はなかったことにしてくれ!」
自分の父親がしばらくぶりに帰ってきて
ただいまもなく第一声がこれである。
普通の娘なら怒るだろう。
もちろんルクハもそうだった。
「どうして?!彼はとても優しくて、いい人だわ!」
「そう、彼は・・・モナカくんはすばらしい人だと思う・・・
思うが・・・ルクハには別の人と結婚してもらう! そうしないと・・・
う・・・ううう・・・うわわわわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
クレイスはいきなり暴走モードに突入した。
「お父さん? お父さん!どうしたの!?しっかりして!?」
ルクハが何を言ってもクレイスは、
幽霊・・・だとか
殺される・・・だとか
怖かった・・・だとか
そんな断片的なことしか語らない。
ルハクの頭の中でパチっと何かがそれを伝えた。
(わかった。お父さん・・・そういうことなのね。)
普通ならわかんねーだろ!
テレパシーでもしたのかヨ!
しかし、ルクハは理解した。
今までの夢、そして今の父親の断片的な話、
そして今の不思議な啓示ともとれるあの感じ。
後日、街には
娘を幽霊に売った父親=クレイス
かわいそうなヒロイン=ルクハ
という噂が立った。

クレイスの船が港についてから丁度7日後
約束の日の早朝、ミャウは桟橋に居た。
(あの船長・・クレイスって言ったっけ?
あれだけのお宝を示したんだから娘をちゃんと連れてくるでしょ。)
むろんクレイスがお宝で約束したのではないってことはこれっぽっちも気づいていない。
久しぶり・・・本当に久しぶりの陸の上・・・そんなことしか頭をよぎらなかった。
すがすがしい空気を吸い込んだ。
(これでやっと忌まわしい呪いから開放されてせいせいするわ。)
しかし表情はあまり嬉しそうでもせいせいとしている様子もない。
頭では嬉しいとかすっきりするとか考えているつもりでも
過去の過ちを思うとやはり喜べない所もあるのかもしれないな・・
ミャウは自分で自分をそう分析した。
忌まわしい呪いを受けた原因。
そしてその結果、自分が失った様々なもの。
(私はあの子に夢やらなんやらを語りすぎていたのかもね。)
「世界を!海を!そのすべてのナゾを私が解く!」
朝靄の中、昔のあの子に語ったことが聞こえてきた気がした。
(そんなことをしゃべくってる私をキラキラした目で見ててくれたっけ・・・)
「そんな子を、プリシラを、私が殺したも同然だ。」とミャウはつぶやく。
あの時、海の神か?はたまた悪魔かは知らないが
そのミャウの行動は怒りに触れてしまったと、今にして思えばそうなんだろう。
現地の人は「人が行ってはならぬ土地だ!」と口々に止め
船員たちは「あんな恐ろしいと噂されるところには行きたくない!」と駄々を捏ねた。
しかし、測量へと向かってしまったのだ。
新しい土地が見つけられれば、その土地は自国の領地として認められる。
そしてそこの土地の管理をするのは発見者だ。
上手くすれば町長やら総督やらになれる。
これはとても魅力的だったから、制止を振り切って向かってしまったのだ。
その土地があるだろうとされる近海に入ったとたん、濃い霧が発生した。
そしてヤツが現れた。
「コレ以上ススムのか?ススムにはイケニエが必要ダゾ」
ヤツはプリシラを指定した。
(私はその時迷ってしまった。
進むことつまりプリシラを失うことと、夢を諦めるということを秤にかけてしまった。)
おそらくプリシラにはわかっていたに違いない。
結局はミャウが夢を諦めてしまうということに。
だからそんな結果になる前にと・・・
自身で最悪の結末への選択をしてしまったのだろう。
(プリシラが海に飛び込んだ時、止めることが出来なかった、追いかけて飛び込むことも出来なかった。)
結局のところヤツはミャウを進ませることはしなかった。
おそらく最初からそんな気はなかったのだろう。
あの日からミャウは海を漂い続けている・・・。

「まだ何か言うことがあるかしら!?」
「言っていることがよく判らない!」
言い争う二人の声がぼんやりと過去に行っていたミャウの耳に飛び込んでくる。
そのけたたましい声にミャウは現代へと帰ってきた。
「だから!あなたとは結婚できなくなったの!モナカさん!」
「ああ!君のオヤジさんが欲に目がくらんだんだろ!
そんな理由で納得できるとでも?!ルクハ!」
なんともまぁミュージカルちっくに説明口調+大げさな口調で
痴話げんかをする二人だなぁ
ミャウはそんな二人の様子をぼんやりとながめていた。
(正直自分には関係ないことだろうね)
完全に他人事である。
しかし次の青年の一言で他人事ではなくった。
「しかも君の相手があの幽霊船長だなんて!」
ミャウは避雷針にでもなった雷を受けたってくらいにびっくりした。
渦中の二人の様子を感づかれないように・・・
ミャウはひっそりと二人近寄って様子を見ることにした。
「あなたには関係ないことよ!もう婚約者でもないんだから!」
近寄って見た、その子はミャウから見てとても可愛かった。
そしてどことなくプリシラに似ていた。
「関係なくは・・・関係なく・・・くっ 僕はもう一度
君のお父さんを説得してくる!」
モナカと呼ばれたその青年が走り去る
その後姿を見つめるルクハはとても辛そうに見えた。
「しょうがない・・・しょうがないことなの・・・」
そうつぶやくルクハ。
(こんな良い子を不幸にするのは私の主義に反するわね)
ミャウはすっと、その場を離れて行った。

そして夕暮れ・・・
約束の日の約束の時間
ルクハは一人で桟橋に来ていた。
本来なら父であるクレイスもその場に来るのが
普通なのだろうが
クレイスはポンコツになって使い物にならなかった。
勿論、モナカの説得もポンコツクレイスの耳に入るはずもなく
失敗に終わっていた。
ルクハはたとえ説得が成功していたとしても
ここに来ると心に決めていただろうが・・・
あの時の啓示のようなもの・・
(私では彼の助けにはならなかった。
それどころか今も私のせいで彼が苦しんでいるの。
あなたしか彼を救えない。私の声が届いたあなたにしか)
そんな声とともにいろいろなイメージがルクハの頭の中を通り過ぎていった。
そして彼を、今は幽霊船長と呼ばれているミャウを、救いたい一心で
ルクハは今、桟橋にいる。
桟橋には何もなかった。
海が茜色にそまり頭上にはカモメが居るだけ・・・
いや、桟橋の真ん中がキラリと光る。
小さな小さなものが置いてあるのをその反射光でルクハは見つけた。
側に寄ると、それは一枚の紙・・手紙だ、それと2つの指輪だった。
ルクハはそれらを拾い上げて顔をあげる。
先ほどまでは見えなかったのだが、
大きな船が港を出て行くのがルクハの瞳に映った。
「待って!行かないで!」
ルクハは駆け出した。
その船に追いつこう、近づこうと。
そして、船に飛び乗りたかったのか、せめて近くまでと思ったのか。
ルクハは桟橋から海へと・・・指輪はしっかりと握り締めて。
そして手紙はルクハの手から離れ、海を舞っていく。
誰も目にすることはなくなった、その手紙はこんなことが書かれていた。
---
君を不幸には出来ないの。私の主義に反するし、プリシラ・・・ってもわかんないだろうけど
私の大好きだった人に似ている君にはシアワセになってほしいしね。
指輪はてきとーに・・・モナカくんだっけ?彼との結婚ん時にでも使って。 
ああ・・後、お父さんに謝っといてネ。ボコボコにしちゃったからw
---
多少はボコった自覚があったんかぃっと突っ込みも、
ミャウの魂を縛っていた鎖も、
波間に消えていった。
その晩、二つの光が空に上がっていくという
目撃情報に再び出航所役人たちが悩まされることになる。
そして・・・
「ルクハ・・・僕は君を見つけ出す!
きっと何処かの海に居る君を!」
一人の青年がちっぽけな船に詰めきれないほどの思いを乗せて大海原へと漕ぎ出していった。


ps
この作品に登場する人物は実在の人とはまったくもって関係ありません。
よって苦情も警告も脅しもしないでネ

ミャウさんのポジションを
ヅカの男役っぽく考えてもらえると楽しめると思います。

以上! 結構楽しかった(自分が!)
ほっほっほっ
posted by ムササビ at 19:12| 静岡 ☁| Comment(2) | TrackBack(0) | 小説? | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
登場人物と同名の方が身近にいらっしゃるので、かなーり楽しめた♪
今後も「妄想シリーズ」書いて欲しいなぁ
Posted by りん at 2005年08月13日 13:58
また
神が舞い降りたら
書いてみようと思いマスヨン〜

期待せず待っててくだされー
Posted by クレイス at 2005年08月13日 16:26
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